Mythology

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あなたが教えてくれた、あなたのもう一つの『ものがたり』

【絵画から物語を考えるシリーズvol.7】

ふんわり、ふわり。 よろこび溢れて、遥か遠くどこまでも。のそのそ重たい身体はどこへやら。抜け出たようにふんわり軽い。よろこび溢れて、カラダは踊る。流れるメロディーに身をまかす。よろこびあれば、天まで届く。 ふんわり、ふわり。 よろこびよ、溢れ…

【絵画から物語を考えるシリーズvol.6】

ザトウクジラだ。 荒狂う波を断つかのように、右へ左へ、上昇しては、海面に思い切り全身を叩きつけ、海底へ。海の中で大きな流れをつくっているのは、彼らだ。彼らが泳げば、魚達の流れは変わる。逃げ逃げられ、喰い喰われ、最後は彼らのほんの一飲みで、生…

【絵画から物語を考えるシリーズvol.5】

出発してから夜明けを迎えようとしていた。空が微かに明るくなると同時に、飛行場から飛び出したイエローのプロペラ機が、水平線に浮かぶ島の方角から一直線に飛んでいた。 太陽に明るく照らされ始めた海面を風で切り込むように、彼女のプロペラ機は低空飛行…

【絵画から物語を考えるシリーズvol.4】

「あ!ほら、あったよ!」「シッ!静かに。」 本当に見つけた。ここはどんな詳しい地図にも載っていない湖。この深い深い森の奥のどこかにあると言われている秘境の地。話によると、ここには条件が整うと、それはもう美しい光が降り注ぐと言っていた。そもそ…

【絵画から物語を考えるシリーズvol.2】 

「あの光が差している所はなにかしら!」 彼女は分厚い窓に、身を乗り出して言った。「あそこは生命が生まれるところ」と、知ってる道を案内するかのように僕は言った。 ここに辿り着くまでの、仄暗い景色とは違って、ここには無限のグラデーションが生まれ…

【絵画から物語を考えるシリーズvol.3】

「あのね、ゆめをみたの。」 宇宙の中に光がさしていて、そこで対のフラミンゴが踊るように舞っている夢。”ピンク色の脚の長い鳥”と言ったら、それしか浮かんでこない。お昼寝から醒めた5才児がおぼろげに話すことを要約すると、そんなような夢を見たらしい…

【絵画から物語を考えるシリーズvol.1】

「次元なんて関係ない、そこに美しいものがあるのなら。」 大きなゴーグルのついた白いレザーヘルメットに髪をしまいながら言う。いくら危険だと止めに入っても、この瞳になったら彼女は言うことを聞いちゃくれない。彼女は、既にいくつかのインスピレーショ…

すべてのものは誰かの作品。たとえ異彩を放とうとも、それは全体の作品の1つとなる。

札幌の桜は、GW前にやっと開花宣言。上京するまで、見たことのある桜の花の色は全部、白だった。ピンク色の桜は、東京で初めて見た。綺麗で、儚いと思った。白い桜を見ても湧かない感情だった。色彩は何かを訴えかけてくる。夕暮れの空の色がほんの少し違う…

所有しないは、「足りない」ということではない。その時々の「適量」があれば、人生は事足りる。

1ヶ月ほど、バックパックならぬリュック1つで放浪していた。そのリュックの中身は、3日分の着替え、洗面道具、化粧道具、パソコン&充電器、ノート、本1冊、そして少々のお菓子。宿のコインランドリーで洗濯すれば、着るものに困ることもない。年中やっ…

『世界の嘘に、光あれ。』

※この作品を、ナオちゃんに贈ります。 闇夜に浮かぶ、無数の星たち。 星に力を。星に真実を。 光の世界は、あなたの創造。 闇の世界は、あなたの本当。 さぁ、闇の世界を覗いてごらん。 世界の嘘は、きっとやさしい嘘になる。 **************…

久高島での旧暦年越し

沖縄は旧暦で動いているということで2月16日はその元旦にあたり、私は沖縄在住の素敵な友人に案内してもらいながら、久高島で年越をしました。 冬の沖縄はリゾートたっぷりの南国的な印象とは真逆で、ここ数ヶ月晴れ間のある日はほとんどなく鬱々とした日が…

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Mythology、はじめました。

こんにちは、現在沖縄に滞在しています。 このたび、去年から友人にのみ体験していただいていた、あなたのもう一つの『物語(Mythology)』を、はじめましての皆さんにも体験していただけるようになりました。 このページのタイトルでもある「Mythology」には…

『たった1つの世界』

※この作品を赤尾和紀くんに贈ります。 手を取り合い、分かつは陰陽。 性を超えて、愛すは1つ。 そうして巡るは愛の世界。 世界に舞いを。世界に歌を。 放つは己の源のそれ。 疑いの闇に光を灯せ。 真実は天と地を結んだ時、己の心に現れる。 *******…

『彩りを忘れた世界に』

*この作品を絵描きの慶ちゃんに贈ります。 ************************** この世の全ては表裏一体。 死と再生は、まだ終わりを知らない。 朽ちる命と生まれる命。 己の手に生命を込めよ。 迷える世界に光を放て。 ********…

『祈りの声よ、果てまで届け』

肉声には、必ず ” 心の声 ” が乗っていると思っています。だれかの肉声(言葉)と心の声が一致しないとき、その声はたちまち「不協和音」になる。それは、矛盾を生みだしながら宙に放たれ、目の前にいる相手へ何かしらの違和感を与えたり、届けたい場所まで…

『マリューは一体、だーれなの?』

※この作品を沖縄を案内してくれたマリューさんに贈ります。 僕はマリュー。今、僕は昨日あたまで突き破ったタマゴの殻の上にいる。 僕が殻をやぶってから、パパもママも、どうしてだかだーれもいなくて、僕はじぶんの姿もわからない。わかっていることは、こ…

『ともえちゃんには何にもできない。』

※この作品を、ともえちゃんに捧げます。 ともえちゃんは、この街に住むとってもとっても元気な子。今年で8才になるんだって。きょうも学校が終わったあと、ともえちゃんはいつもお友達に囲まれて、誰よりもたのしそうに遊んでいました。 いつもはとっても明…

Mythology

【Mythology】は、あなたから感じたことやアイデンティティを元に、インスピレーションであなたのもう一つの『物語』を描いています。それは現実に生きているあなたの現実世界を描くような自伝ではなく、あなたから溢れ出ている全てのものをヒントに世界を描…

Profile

【KANOROMANCE】北海道網走市生まれ。作家。ライター。 感性を活用して、インスピレーションで人の物語を書いています。 誰かをイメージしたり、インスピレーションで作曲する、絵を描くなどの創作品の文学版。といったら、伝わりやすいかもしれません。自分…