Mythology

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あなたが教えてくれた、あなたのもう一つの『ものがたり』

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【絵画から物語を考えるシリーズvol.2】 

「あの光が差している所はなにかしら!」 彼女は分厚い窓に、身を乗り出して言った。「あそこは生命が生まれるところ」と、知ってる道を案内するかのように僕は言った。 ここに辿り着くまでの、仄暗い景色とは違って、ここには無限のグラデーションが生まれ…

【絵画から物語を考えるシリーズvol.1】

「次元なんて関係ない、そこに美しいものがあるのなら。」 大きなゴーグルのついた白いレザーヘルメットに髪をしまいながら言う。いくら危険だと止めに入っても、この瞳になったら彼女は言うことを聞いちゃくれない。彼女は、既にいくつかのインスピレーショ…

『世界の嘘に、光あれ。』

※この作品を、ナオちゃんに贈ります。 闇夜に浮かぶ、無数の星たち。 星に力を。星に真実を。 光の世界は、あなたの創造。 闇の世界は、あなたの本当。 さぁ、闇の世界を覗いてごらん。 世界の嘘は、きっとやさしい嘘になる。 **************…

『たった1つの世界』

※この作品を赤尾和紀くんに贈ります。 手を取り合い、分かつは陰陽。 性を超えて、愛すは1つ。 そうして巡るは愛の世界。 世界に舞いを。世界に歌を。 放つは己の源のそれ。 疑いの闇に光を灯せ。 真実は天と地を結んだ時、己の心に現れる。 *******…

『彩りを忘れた世界に』

*この作品を絵描きの慶ちゃんに贈ります。 ************************** この世の全ては表裏一体。 死と再生は、まだ終わりを知らない。 朽ちる命と生まれる命。 己の手に生命を込めよ。 迷える世界に光を放て。 ********…

『祈りの声よ、果てまで届け』

肉声には、必ず ” 心の声 ” が乗っていると思っています。だれかの肉声(言葉)と心の声が一致しないとき、その声はたちまち「不協和音」になる。それは、矛盾を生みだしながら宙に放たれ、目の前にいる相手へ何かしらの違和感を与えたり、届けたい場所まで…

『マリューは一体、だーれなの?』

※この作品を沖縄を案内してくれたマリューさんに贈ります。 僕はマリュー。今、僕は昨日あたまで突き破ったタマゴの殻の上にいる。 僕が殻をやぶってから、パパもママも、どうしてだかだーれもいなくて、僕はじぶんの姿もわからない。わかっていることは、こ…

『ともえちゃんには何にもできない。』

※この作品を、ともえちゃんに捧げます。 ともえちゃんは、この街に住むとってもとっても元気な子。今年で8才になるんだって。きょうも学校が終わったあと、ともえちゃんはいつもお友達に囲まれて、誰よりもたのしそうに遊んでいました。 いつもはとっても明…